うるま市の与勝半島から平安座島へ伸びる海中道路を走り抜け、浜比嘉大橋を渡った先の集落にある浜中学校跡。7年前に廃校となった校舎で滞在型テレワークの体験イベントが7日まで開かれている

▼「どこでも自由に暮らし、働ける社会のしくみをつくる」を理念に活動する一般社団法人「Living Anywhere」と市の共催。参加者らはのどかな集落を望む教室で、パソコンと向き合ってそれぞれの仕事をし、場所に制約されない働き方を実践する

▼ラフな格好に、子ども連れなど都会のオフィスとは違ったゆったりした時間が流れる。空き時間には島の自然や文化を楽しみ、地域住民や企業との交流では新たなビジネス機会を模索する

▼市はこうした拠点を常設し、交流人口の増加や遊休施設の活用、さらには移住者の増加につなげたい考えだ

▼テレワークは経営面にもメリットがあると教えてくれたのは同イベントの常連で都内に本社を置く会社代表。数年前に全社的に導入し「働き方の選択肢を増やしたことで採用エントリーが増えた」。子育てや介護、パートナーの転勤に関係なく継続して仕事をしてもらえる強みがあるという

▼テレワークは企業、労働者、地域の3者にメリットをもたらす可能性を秘めている。人口減少時代の「働き方改革」の切り札になりそうだ。(石川亮太)