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宮古・与那国に情報保全隊配置 陸上自衛隊配備に伴い 住民監視の懸念

2019年7月7日 09:30

 与那国町と宮古島市の陸上自衛隊配備に伴い、外部の情報収集や隊員からの情報流出などを監視する「情報保全隊」も配置されていたことが6日、分かった。軍事評論家の小西誠氏が情報公開請求で入手した、情報保全隊の組織図に明記されていた。小西氏は、先島の住民が監視対象になり得ると懸念している。

 一方、この請求で開示された宮古島陸自の配備計画資料は、大部分が黒塗りで、情報保全隊の存在も確認できなかった。小西氏は他地域では同隊の存在を公表しているケースもあるとし「宮古は弾薬保管の説明で問題となった経緯もあり、隠蔽(いんぺい)したかったのではないか」と指摘した。

 情報保全隊を巡っては2007年、イラク自衛隊派遣を巡り、同隊が自衛隊活動に批判的な沖縄を含む全国の個人・団体を監視していた内部資料が国会審議で判明。「国民を監視している」などと批判が起きた。

 情報保全隊は全国の自衛隊基地を網羅する形で配置され、県内では陸自那覇駐屯地、空自那覇基地などに配置されている。建設が進む石垣島の陸自駐屯地にも、配置される可能性がある。

 政府関係者は「情報保全隊は情報漏えいを狙った外部の不正な接触から隊員を守るための存在であり、特別なものではない」と説明する。

 一方、小西氏は「平和運動などの監視はイラク派兵よりずっと前から行われてきており、住民はその対象になりうる」と指摘した。

 情報保全隊は、部隊の運用上、情報保全業務で必要な資料や情報収集、整理などを行う。

 07年には県内でも、沖縄弁護士会などが情報保全隊の情報収集の対象となっていたことが判明し、市民らが反発した経緯がある。

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