【松田良孝通信員】黒潮で接する台湾と与那国島の交流をうたったイベントがこのほど、宜蘭県員山(ユエンサン)郷で開かれ、与那国島から招かれた與那覇有羽さん(32)、桂子さん(34)夫妻が三線のステージや民具のワークショップを行った。クバの葉を使ったウブル(水くみ)などが台湾の人たちの関心を集め、有羽さんは「言葉が分からなくても通じ合えるものがある」と話した。

 宜蘭県は台湾北東部に位置し、台湾の中で与那国島と最も近い地域の一つ。会場となった員山郷は農業地帯で、水稲栽培などを行っている林欣☆(王ヘンに奇)(リンシンチ)さん(32)らが昨年5月、水稲栽培が盛んで地理的にも近い与那国島との交流を模索するために島を訪れ、與那覇さんらと接点ができた。

 今回のイベントは林さんらが企画。與那覇さん夫妻はウブルやカブチ(鍋敷き)、状差しなどクバの葉を使った民具を紹介し、「最近では、ウブルをランプシェードに使うこともある」などと説明した。

 台湾側からは土地の素材を使った酒、月桃の手工芸品、環境に配慮した食器などオリジナル商品に取り組む人たちが10区画余りのブースを開設した。

(写図説明)台湾と与那国島の交流をうたったイベントで民具を紹介する與那覇有羽さん(左端)=台湾宜蘭県員山郷