【てい子与那覇トゥーシー通信員】沖縄の慰霊の日に合わせて、ニューヨーク市公立図書館前で6月23日、沖縄戦で失われた全ての命を追悼し、戦争のない世界を願う初のイベント「沖縄・慰霊の日inニューヨーク」が行われた。近隣に住む県系人らの呼び掛けに応え、退役軍人で組織する平和活動団体「ベテランズ・フォー・ピース(VFP)」ニューヨーク支部をはじめ、アメリカの平和10団体が後援。50人近くが参加し、戦争のない世界を祈った。

 イベントでは、日本兵士だけでなく、沖縄の民間人、戦死した米・英兵士の命も共に悼んだ。追悼の思いを大きな垂れ幕などに込めたほか、参加者がスピーチを行った。

 グアムで戦死した父親に一度も会うことなく育った、VFPニューヨーク支部代表のスーザン・シュナルさんは、戦争の悲惨を訴えるメッセージを読み上げた。

 平和団体のレイジング・グラニーズは、集会の初めに反戦ソングをコーラス。リーダーのアリス・サターさんは「戦った敵軍の死者まで悼む沖縄を尊敬する。戦争は戦勝国にも犠牲者を生む。戦争も基地建設も力を合わせて止めたい」と語った。

 参加者は犠牲者に平和への努力を誓い、全員で黙とうを捧げた。

 集会では、大きな旗やサインボードを掲げ、沖縄の米軍基地が過重負担であること、今年の県民投票で示された多数の住民の反対にもかかわらず、辺野古新基地建設が進められ、海の自然環境が破壊されていることなどを道行く人たちに訴えた。

 通行人の中には「まだ沖縄に米軍基地があるの?」と発言したり、「沖縄に平和を祈る」とメッセージを書き残す人たちもいた。

(写図説明)ニューヨーク市公立図書館前で沖縄戦の犠牲者を悼み、戦争のない世界を願うイベント「沖縄・慰霊の日inニューヨーク」の参加者ら=6月23日、同所