国土交通省は11月から、沖縄県の石垣市や竹富町で観光客に交通手段の切れ目ない乗り継ぎサービスを提供する「Mobility as a Service(移動手段のサービス、MaaS=マース)」の実証実験を始める。

観光客を対象に交通手段を巡る実証実験に取り組む官民の代表ら=9日、石垣市役所

 実施するのは、琉球銀行や沖縄セルラーアグリ&マルシェ、JTB沖縄、石垣市など官民7団体でつくる企業連携体。公募で「先行モデル事業」に採択された。スマートフォン一つで目的地までの最適な手段の検索、決済、電子チケットの機能まで果たし、利便性向上を目指す。

 石垣と竹富の各島々をつなぐ船舶3者、バス3者、タクシー5者の計11交通事業者が参画。目的地や出発・到着時刻などを参考に最適なサービスを組み合わせる。

 取りまとめ役のTIS(東京)が基盤システムを構築し、セルラーアグリ&マルシェが利用窓口のアプリを提供。キャッシュレス決済は琉銀が対応し、JTBは旅行商品を企画立案する。同市と町、八重山ビジターズビューローは助言などを担う。実証実験は来年2月末まで。

 同市役所で9日、7団体の代表らが記者会見した。西大舛高旬竹富町長は「交通機関の利便性向上など受け入れ態勢の確保は喫緊の課題だった。画期的な取り組みでうれしく思う」と期待した。