沖縄県浦添市伊祖の認可外保育施設・美咲保育園(銘苅秀人代表理事)が経営難を理由に7月末の閉園を保護者に通知した問題で、園と市は10日、閉園を撤回し、少なくとも本年度末まで運営を続ける方針を示した。認可化への作業も進め、来年4月以降の運営継続を目指す。

松本市長(左端)と銘苅代表(左から2人目)から嘆願書の回答を受け取る美咲保育園保護者有志の会メンバー=10日、浦添市役所

来年度の運営向け協議継続

 市と園が同日、浦添市役所で保護者向けに説明会を開き、保護者有志の会から出されていた嘆願書に回答した。

 園は財源確保に向けて財産売却や役員報酬カット、寄付に取り組むほか、保育料値上げや教育課程の一部変更を予定する。在園希望児数も値上げ額に影響するため、保護者へ値上げ幅の目安などを示した上で在園希望を聞くアンケートを11日に配る。認可に向けて再度、市から指導・助言を受ける。

 銘苅代表は「署名で園がどれだけ愛されていたか再確認し、また認可に動きだすことができて感謝している。子どもたちの成長のために頑張る」と話した。

 松本哲治市長は「皆さんの思いが届いた。運営継続は園の努力だが、市も認可化へ向けて協力する」としつつ「財政面や保育士の確保が保障されないと認可は難しい」とも述べた。認可化の過程を保護者も確認するプロジェクトチーム結成についても提案した。

 有志の会の池間渉さん(38)=浦添市=は「年度末までは通えるということで、ひとまず安心した」としつつ疲れた表情。同市の女性(40)は「今でも保育料高いのに、月5千円くらい上がったらどうしよう。4月以降も続くのか、認可化できるかも分からない」と動揺した様子だった。

 同市の別の女性(34)は「美咲に通わせたい気持ちは変わらない。でも値上げ額などを聞くまでは、不安は残る」と話した。