夏の甲子園出場を懸けた全国高校野球選手権沖縄大会で14日、27年ぶりにベスト8に進んだ西原ナイン。病気で入院する先輩に勇姿を見せたいとの思いが快進撃につながっている。

全国高校野球選手権沖縄大会で8強進出を決めた西原高校野球部。闘病する比嘉竜希さんを思いながらプレーしている=14日、沖縄セルラースタジアム那覇

 一つ上の代で主将を務め、今年3月に卒業した比嘉竜希さん(19)は現在入院しており、球場に来ることができない。だからこそ「竜希のために絶対勝とう」(藤井智監督)と声を掛け合い、4強入りを目指してきた。20日の準決勝からはテレビ中継があるため、病室の竜希さんにプレーする姿を見せられるからだ。

 5年ぶりに初戦を突破。14日に沖縄セルラースタジアム那覇であった3回戦では、知念に9-4で勝って15日の準々決勝進出を決めた。

 初回に先制されても、すぐに追い付いて流れを引き寄せた。九回まで1人で投げたエースで3年の坂井勇志さんは「竜希さんは最高のキャプテン。『誰かのために』をテーマに毎試合臨んでいる」と話す。

 試合前はバスの車内でメッセージ動画を撮って送っている。1番打者の新垣琉人さんは「ベスト4に入って勇気を与えたい」と意気込む。4強入りを懸けて宮古と対戦する。藤井監督は「病室で待つ竜希に何とか勝利を届けたい」と誓った。(運動部・我喜屋あかね)