一口食べると、ほのかな酸味と果汁がジュワーと広がり、果肉も柔らかい。今が旬の本部町産ブランドパイン「もとぶかりゆしゴールド」を初めて味わい、その甘さに感激した

▼県農業研究センターが改良したゴールドバレル種のブランドで、1玉の重さは1・7キロ前後、糖度は15度以上。従来の品種より大ぶりで、甘さも2~3度高い。有機肥料で栽培され、甘みと酸味のバランスが特徴だ

▼本部町のパイン生産は、1960年代に最盛期を迎えたが、90年代には輸入パインの参入で生産が途絶えた。復活させようと町と生産農家が新ブランドに取り組んだのは2014年。2年後の初出荷時は栽培農家5戸で生産量は2トンだったが、本年度は農家18戸で10トンの生産を見込む

▼今ではふるさと納税の返礼品にも選ばれている。重さ2キロ、糖度17度以上は「プレミアム」の名称で木箱に入れられ、贈答用として店頭に並んでいる

▼販売する「もとぶ産直」の宮城修社長によると、購入者は県外がほとんど。「本部のパインの甘さを県民にも知ってもらいたい」とPRしている

▼もとぶ産直では、かりゆしゴールドの歌をCD化した。7月の県産品奨励月間中に、地元のFM局で発表する予定だ。沖縄には、おいしい特産品がまだまだたくさんある。知らないままでは、もったいない。(吉川毅)