沖縄県の糸満帆掛サバニ振興会(大城清会長)のサバニが13日、糸満~久米島の約100キロの航海を3日間で終えて、久米島町兼城港に着いた。帆掛けの2艇を横並びにして木材や綱などでつなぐ組舟(トゥヤーシブニ)で挑んだ。

糸満帆掛サバニ振興会の「サバニ体験」を楽しむ久米島の子どもたち=13日、久米島町兼城港

 11日に糸満を出発して渡嘉敷島、12日に渡名喜島を経由し、久米島到着は13日午後1時すぎの予定だった。強い風や高波で、一時は伴走する船に引かれて約3時間遅れでゴール。大田治雄町長や住民ら約70人が太鼓などで出迎えた。振興会相談役で久米島町仲地出身の山城昌樹さん(69)=豊見城市=は「1年で最も海が穏やかな時期を選んだが、海のうねりがきつくて中止も考えた。久米島で乗船体験を楽しみにしている子どもが待っていると思って頑張った」と話した。

 港では、子どもたちと保護者がサバニに乗る体験会があり、20人余りが「どんぶらこ」と掛け声を合わせ、楽しそうにかいをこいだ=写真。美崎小1年の新垣心夏(こなつ)さんは「初めてサバニに乗った」と喜んだ。大岳小1年の山城晴さんは「かいをこぐのは疲れたけれど楽しかった」と明るい表情。清水小4年の天久和哉さんは「途中からスピードを速く出せるようになった」と満足そうだった。(比嘉正明通信員)