国の文化審議会は20日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に沖縄の伝統芸能「琉球古典音楽」(歌三線)の中村一雄さん(73)=那覇市=ら7人を認定するよう柴山昌彦文部科学相に答申した。これにより人間国宝は計116人となる。県内の芸能分野では8人目。工芸分野を合わせた累計で13人が認定されたことになる。政府は秋にも答申通り告示する。

喜びをかみしめながら「若手と力を合わせて琉球古典音楽を盛り上げたい」と話す中村一雄さん=那覇市宇栄原

 「琉球古典音楽」は2000年6月に重要無形文化財に指定され、保持者の各個認定(人間国宝)は島袋正雄氏(故人)、照喜名朝一氏に次いで3人目。

 中村さんは伝統的な琉球古典音楽の技法を高度に体現し、独演会をはじめ積極的な舞台活動で卓越した技量を示しているほか、野村流伝統音楽協会の会長として沖縄芸能界の発展や後進の指導に力を注いでいる点などが評価された。

 中村さんは答申の知らせを受けて「ますます精進しようと、気持ちを新たにしている。苦難の歴史の中で琉球古典音楽を継承した先達に感謝しながら、若者たちと力を合わせて頑張っていきたい」と述べた。

 文化審議会はこのほか指定済みの重要無形文化財の保持者団体構成員として、伝統組踊保存会の12人を追加認定するよう求めた。