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「投票しないなんて、もったいない」 台湾・香港出身の留学生、政治は身近なもの

2019年7月21日 05:00

 沖縄で暮らす台湾と香港出身の留学生が、日本の選挙で若者の投票率が低いことを嘆いている。昨年4月から琉球大大学院に留学している台湾の黄☆(日の下に立)翔(ファンユーシャン)さん(25)と、香港出身で名桜大1年のチョイさん(24)。共に1票は自らの意思を示す手段として「棄権はもったいない。投票に行ってほしい」と語る。

政治は身近にあると話す黄昱翔さん=17日、沖縄タイムス社

投票の重要性を語る蔡詠康さん=16日、名護市内

政治は身近にあると話す黄昱翔さん=17日、沖縄タイムス社 投票の重要性を語る蔡詠康さん=16日、名護市内

■社会が変わったと実感

 黄さんは日本の学費の高さに驚いた。台湾の国公立大の年間学費は18万円ほどだという。沖縄の友達には「死ぬんじゃないかと思うほど」アルバイトを掛け持つ人が多くいる。学費が高い背景に政治があるとし、生活と選挙を結び付けて考えるべきだと思っている。

 黄さんは性的少数者(LGBT)。小学生の頃から「男らしくない」と笑われ、殴られた。生き抜くために男らしく振る舞わねばと考えた時期もあったが、「そうじゃない。殴った方が悪い」と高校時代に気付いたという。以来、生きづらい社会の構造に問題意識を持った。

 台湾大学で社会学を学びながら移民労働者の人権を訴えるデモなどに参加し、投票にも欠かさず行った。2016年1月の台湾総統選で同性婚の合法化を公約に掲げた蔡英文候補(現総統)に投票した。

 今年5月に同性婚を認める特別法が施行された。自分の1票で社会が変わったと実感した。「例えば日本で米軍基地に使う予算を教育に回せば、学費が安くなるかもしれない。政治は身近にある」

■香港の自由を守るために

 香港のチョイさんは大学の友達が21日の参院選に行かないことを知り「もったいない」と残念がる。

 香港の同級生らは、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の完全撤回を求める大規模デモに連日参加。チョイさんも夏休みに香港に戻り、「香港の自由や司法の独立を守るために」デモに加わるつもりだ。

 「香港で今後、選挙があれば戻って投票したい」というチョイさん。沖縄に来てから、地価や物価の高騰など香港の社会問題により関心を持った。一市民として自分の意思を示す機会は多くないとし「選挙は大切にすべきだ」と語り掛けた。(社会部・徐潮)

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