沖縄タイムス+プラス ニュース

沖縄球史に残る激戦 チャンス信じて「死闘」を制した沖尚 昨秋のノーヒットノーラン負けから頂点へ

2019年7月22日 06:00

 沖縄球史に残る激戦だった。沖縄県那覇市の沖縄セルラースタジアムで21日あった高校野球の第101回全国選手権沖縄大会決勝で、延長十三回までもつれた頂上対決は、沖縄尚学が興南に8-7で競り勝ち、5年ぶり9度目の栄冠に輝いた。

延長13回の熱戦を制して甲子園出場を決め、マウンドに集まって喜ぶ沖尚ナイン=沖縄セルラースタジアム那覇(金城健太撮影)

 文字通り、持てる力を尽くした総力戦だった。沖縄の高校野球をけん引してきた沖縄尚学と興南の決勝は延長戦に突入。意地をぶつけ合い、流れが目まぐるしく入れ替わった末に、甲子園切符をつかんだのは沖尚だった。

 5-5の延長十二回に勝ち越したものの、その裏に追い付かれて決着つかず。それでも、「次の回につなげられた。必ずチャンスはくる」(水谷留佳主将)と誰も諦めていなかった。

 延長十三回、好機は2死走者なしからつくった。十二回に3番手で登板し、初打席の比嘉大智が、振り遅れながら「気持ちで振り切った」としぶとく内外野間に落として出塁。続く神里航平が「後につないだら何かが起こる」と甘く入ったスライダーを左前に運んだ。

 さらに四球で2死満塁とし、再び勝ち越しのチャンスが巡ってきた。水谷は「俺に回ってくると思っていた。強気で準備していた」と打席に立ち、2球で追い込まれたが、ここから4球連続でボール球を見極めて押し出し四球。これが決勝点となり、3時間49分の熱闘に終止符を打った。

 昨秋、沖縄水産にノーヒットノーランを食らった。比嘉公也監督は「あの負け方が選手たちの頑張りにつながった」と振り返る。早朝や居残り練習でバットを振り込み、今大会は3回戦で沖水に雪辱。決勝では県内屈指の左腕、興南の宮城大弥の低めの球を見極め、12安打で8点を奪った。

 高校通算33本塁打を誇るスラッガーの水谷は、宮城との計7度の対戦を「直球を多く投げてくれた」と存分に堪能した。決勝点の押し出し四球は「自分だけじゃない。スタンドやベンチの力」。選手も応援団も一体となり、5年ぶりに聖地への扉をこじ開けた。(我喜屋あかね)

野球・ゴルフ・サッカー・バスケ・・・プロからアマまでスポーツ全記事、読み放題! >>「沖縄タイムス+プラス スポーツ」

前の記事へ 次の記事へ
沖縄関連、今話題です(外部サイト)
JavaScriptをOnにしてください
注目トピックス
今日もガッツリ!運転手メシ「お肉の名店」特集
今日もガッツリ!運転手メシ「お肉の名店」特集
運転手メシ特別企画「お肉の名店」特集です。夏こそ!ガッツリ!食べて!元気チャージ!!
大久保寛司が語る人と経営みらい塾
大久保寛司が語る人と経営みらい塾
お陰様で11周年目を迎えます。 今年も受講生が期待できるテーマを準備して引き続き開催致します。
LINE@公式アカウント紹介企画
LINE@公式アカウント紹介企画
企業や団体の「LINE@」を紹介! 友だち追加でお得な情報やクーポンをゲットしよう!!
しまくとぅば広告
しまくとぅば広告
消滅の危機にある「しまくとぅば」をもっと使おう!
週刊沖縄空手が読み放題
週刊沖縄空手が読み放題
空手発祥の地・沖縄から毎週発信! 電子版で「週刊沖縄空手」が世界のどこでも読めます。
今日もがっつり!運転手メシ
今日もがっつり!運転手メシ
沖縄タイムスの運転手がつづるグルメブログ。「安い」「おいしい」「腹いっぱい」の食堂や総菜屋さんを紹介します。
マンガ家大城さとしが行く!沖縄のじょ~と~企業探訪
マンガ家大城さとしが行く!沖縄のじょ~と~企業探訪
おばあタイムスでおなじみのマンガ家・大城さとしさんが長編マンガで沖縄の企業を紹介するシリーズ企画です。
命ぐすい 耳ぐすい
命ぐすい 耳ぐすい
沖縄県医師会の各分野の医師による医療・健康に関するコラム
アクロス沖縄
アクロス沖縄
東京発 各分野で活躍する情熱県人らを紹介
ワールド通信員ネット
ワールド通信員ネット
世界各国の沖縄県系人の話題を中心に、海外通信員が各地のニュースをお届けします