【ウトゥ・カカジ通信員】ワシントンDCで活動する創作書道家、知名サトミ晶光さん(50)=石垣市出身=は、スミソニアン国立美術館教育スタジオで6月22、23の両日、「日本美術における動物」をテーマにしたワークショップを行った。十二支にちなんだ書道のライブパフォーマンスを披露。2日間で約500人の来客を楽しませた。

 漢字の成り立ちと歴史を紹介。その意味や芸術性、また書道を通しての東西文化の交流について語った。

 デモンストレーションを交え話をした知名さんは「すでに紙に書き上げられた作品は平面的に捉えられがちだが、そこに至るまでの空間での動きに面白さがある」と説明。「書道にはスポーツと同様に言葉や文化、宗教を語り、つながり合える魅力がある」と独自の面白さを語った。

 幅広い年代の来場者は、漢字の意味や、ひらがなになるまでの過程と筆さばきに興味津々。参加者は多国籍で、ヘブライ語やアラビア語の表記に通じている人も少なくなく、共通点や相違点などを指摘し合い、盛り上がった。

 バージニア州から家族連れで参加したスミス・ドワイトさん(58)は「一瞬にして書き上がる書道の力強さから歴史を垣間見ることができた。石器時代の文字の歴史から現代までのつながりを感じる。先人の知恵や教えを目の当たりにした思いだ」と感心した様子。習字体験をした参加者の子どもは「最初は気が乗らなかったけど、書いているうちに集中力が増していくのを感じた」と感想を話した。

 喜ぶ参加者の表情に、主催した美術館の関係者も満足そうだった。

 普段は書道の講師を務める知名さんは、大学の声楽科でオペラを学んだ声楽家でもある。今年11月には同市で開かれる世界諸語の教育者協会のコンベンションで「オペラ書道」を披露する予定だ。

(写図説明)ひらがなの「え」の成り立ちは「衣」であることを観衆に説明しながら一気に作品を書き上げる知名サトミ晶光さん=アメリカ、ワシントンDC