空き店舗や空き家の新たな使い方を考える沖縄県沖縄市の第2回リノベーションまちづくり講演会が14日、市民会館であり、約100人が参加した。まちづくりのコンサルを手掛けるグランドレベル(東京都)の田中元子社長が登壇し、「あなたがしたいことは、あなたにしかできない。『他の人や他のまちでもやっている』と水をかけられても気にしないで」とエールを送った。

「全員がまちづくりのプレーヤー」と訴えるグランドレベルの田中元子社長=14日、沖縄市民会館

 田中社長は約1年前、洗濯機とカフェを併設した「喫茶ランドリー」を都内にオープンした。ミシン教室や子ども向けの体験学習会、サラリーマンの勉強会など半年で100以上のイベントが持ち込まれ、あらゆる世代が集まる「私設公民館」になったという。

 田中社長は「生き生きとした個人の能動性を引き出すのが私の仕事。まちの人がやりたいことをやれるように補助線を引いている」と説明した。

 海外のまちづくり事例にも触れ、ニューヨークの政策「シティーベンチ」を紹介。空き地ではなく、座りたいと思える便利で心地いい場所を市民から募ってベンチを置いており、健康づくりに寄与しているという。

 ロンドンのブロムリー区は「まちづくりは1階づくり」をモットーに、一定の広さ以上の建物は1階をガラス張りにするなどの規制をかけ、人が集まる工夫をしているという。

 市は、市内の事業者や新規出店を考えている人を「リノベーションスクール生」として募集し、空き店舗や空き家の使い方を考えてもらう事業に取り組んでいる。