クロールやバタフライを悠々とこなす92歳のスイマーがいる。瀬名波よし子さん=那覇市=は週2回、県庁近くの自宅からバスに乗って浦添市内のスポーツクラブに通い、2時間弱のスイミングを楽しむ。「水泳は私の生きがい。カジマヤーを迎えるまでは頑張りたい」と笑顔で話す。(那覇担当・比嘉桃乃)

軽やかに泳ぐ瀬名波よし子さん=19日、ジスタス浦添

水泳の仲間と写真に収まる瀬名波よし子さん(中央)

軽やかに泳ぐ瀬名波よし子さん=19日、ジスタス浦添 水泳の仲間と写真に収まる瀬名波よし子さん(中央)

 19日、いつも通うジスタス浦添で、瀬名波さんは4種目を披露した。25メートルプールの半分の地点から出発し、それぞれ30秒かけて泳ぎきり「全然平気。大丈夫よ」と余裕の笑みを浮かべた。

 水泳を始めたのは70歳ごろ。友人に誘われて、浦添市健康増進センター(現在のジスタス浦添)を拠点に活動していたスイミング同好会「ドルフィン」に入会した。全く泳げなかったというが、コーチの新城智子さん(68)の指導の下、めきめきと上達。「始める前は肩こりがひどかったけど、水中運動のおかげかよくなってね」と長年の悩みも解消された様子だ。

 練習中は補聴器を外すため、新城さんや周りの人たちの声はほとんど何も聞こえないが「みんなが声掛けしてくれるから問題ないの」と言う。ドルフィンのメンバーは14人。旅行や月1回の模合などで懇親を深めたり、最年長の瀬名波さんの誕生日を祝ったりしてきた。瀬名波さんは「みんなでおしゃべりするのもここに通う楽しみの一つ」とにっこり。新城さんは「よし子さんから『疲れた』という言葉を聞いたことがない。常に前向きで、ジスタスに通う人たち全員の目標になっている」と話し、これからもずっと水泳を続けてほしいと願った。

 昨年は降車時に転倒して左腕を負傷し、練習を3カ月間休んだ瀬名波さん。「ケガをしてから腕がうまく上げられない」と話しつつも、練習中は誰よりもぴんと腕を張りながら泳いでいた。「できなかったことがどんどん上達していくとうれしい。これからもきれいなフォームで泳ぎたい」と目標を語った。