那覇署(崎原永克署長)は9日、那覇地区交通安全協会と合同で、運転免許証を自らの意思で返納した65歳以上の高齢者の、これまでの安全運転と率先した免許返納に感謝する「安全運転卒業式」をカフーナ旭橋で開催した。式には5人の返納者が参加。代表で永村幸男さんが「免許返納後も健康で明るい生活を送ります」などと交通安全宣言を読み上げた。

(資料写真)渋滞する道路

(写図説明)免許を返納し「安全運転卒業証書」を受け取った参加者(前列の5人)ら=9日、那覇市カフーナ旭橋

(資料写真)渋滞する道路 (写図説明)免許を返納し「安全運転卒業証書」を受け取った参加者(前列の5人)ら=9日、那覇市カフーナ旭橋

 崎原署長は「高齢化に伴い高齢者が関わる事故が増えている。免許返納を推進するだけでなく、その後の『足』のサポートにも取り組んでいきたい」と話した。

 免許証を返納した小川年子さん(84)=那覇市=は、去年の10月に運転免許を更新したという。しかし高齢ドライバーが絡む事故のニュースを目にして「自分もいつ起こすかわからないと思った」と話す。

 一方で「51年間も運転してきた。車がなくなれば外出の機会も減るかもしれない」という悩みもあった。それでも「人を事故に巻きこんでしまうのが一番怖い」と勇気を振り絞って返納を決意したという。

 「モノレールは半額でバス・タクシーも安くなるんでしょ。それを使って今後もたくさん外に出掛けたい」と笑顔を見せた。

 「老ひて事故多さ 他人事(ひとごと)やあらぬ けがもさんうちに 免許卒業」。免許返納を促す自作の琉歌を紹介してくれたのは宮城盛吉さん(70)=那覇市=。歩くことが好きだという宮城さんは「現役を退いたら免許を返そうと決めていた。たくさん歩いて健康でいたい」と意気揚々だった。