半導体材料の輸出規制強化などを巡って日韓関係が悪化する中、韓国人観光客が沖縄旅行をキャンセルする動きが相次いでいることが26日、分かった。沖縄ツーリストによると、8月に予約が入っていた韓国からの団体客のうち、半数がキャンセルした。韓国に本社を置くアシアナ航空は、7月の沖縄関係路線の平均搭乗率が、前年と比べて1割程度低下した。関係者は「明らかに日韓関係が悪化している影響だ」と長期化を懸念している。

(資料写真)観光客でにぎわう国際通り

 日本政府は1日、韓国向けの輸出規制強化を発表。韓国で日本製品の不買運動が広がるなど、日韓関係の亀裂が深まっている。

 沖縄ツーリストによると7月中旬から、団体ツアーの参加者の一部が、沖縄旅行をやめるなどの動きが出た。

 直前の取りやめはキャンセル料が発生するため、団体旅行そのものの中止は無かったが、8月はキャンセルが相次ぎ、予約が半減。韓国の連休がある9月も新規の予約が入らない状況で、担当者は「先が見通せない」と嘆く。

 アシアナ航空の県内の7月の搭乗率は平均で75%程度。前年同月の86%から10ポイント程度の落ち込みがあるという。担当者は「予約がこれから入る9月以降に影響が出るのではないか。今こそ民間レベルの交流を深め、悪化する雰囲気を打開してほしい」と願った。

 2019年度に韓国から沖縄を訪れた観光客は、55万3800人。外国人観光客では台湾、中国に次いで多く、沖縄観光の好調を支えている。

 沖縄観光コンベンションビューローの下地芳郎会長は「受け入れ側の問題であれば改善もできるが、今回は対応が難しい」と先行きを注視する。

 県ホテル旅館生活衛生同業組合の宮里一郎理事長は「影響が長期化すれば、好調な観光にひずみを与えかねない。ローブローとしてじわじわ効いてくるだろう」と懸念を示した。