本格的なマリンレジャーシーズンを迎え、沖縄県内の水難事故が増えている。7月25日現在、今年の死亡・行方不明者数は15人に上り、昨年1年間の19人に迫る。ライフジャケットを着けていないケースが目立ち、第11管区海上保安本部は「シュノーケリングに慣れた人でも体調や海の状況で溺れる恐れがある」とし、着用を促す。(社会部・城間陽介)

離岸流が原因とみられるマリンレジャー事故発生場所(2014~2018年)

離岸流が原因とみられるマリンレジャー事故発生場所(2014~2018年)

 今月8日、本部町瀬底島で沖へ流された娘を助けようとした台湾人観光客の男性が溺れ死亡した。ライフジャケットを着用していなかった。

 11管によると、2014~18年の5年間、県内で水難人身事故に遭ったのは計474人。死亡・行方不明者は120人で、そのうち約8割に当たる93人がライフジャケットを着けていなかった。

 11管は「海で泳ぐ際のライフジャケットは基本だが、その認識が浸透していない」と指摘する。

 また、遊泳中の事故の一因として、岸から沖へ向かう強い流れ「離岸流(リーフカレント)」がある。離岸流は遠浅で海岸線が長い場所やリーフの切れ目などで発生し、沖へ向かう流れの速さは毎秒2メートルにもなる。県内では瀬底ビーチ(本部町)真栄田岬(恩納村)宮城海岸(北谷町)大度海岸(糸満市)周辺などで発生している。

 今月14日には恩納村万座毛のシュノーケリングポイント「アポガマ」海岸で米軍関係者3人が沖へ流された。3人は無事だったが、17年8月には同じ場所でシュノーケリング中の死亡事故が起きている。

 泳ぎに夢中になって気づかないうちに沖へ流されているケースもあるという。11管は流された場合の対処法として(1)無理して岸に向かって泳がない(もしくは岸と平行に泳ぐ)(2)あおむけに浮いて救助を待つ-を呼び掛ける。また、泳ぐ場所の地形を事前に調べることも事故防止に役立つとしている。