【今帰仁】村公営北山高校夢咲塾は16日、同校出身で神戸大学名誉教授の中村昇さんを招き、「北山高校からNASA(アメリカ航空宇宙局)へ行った話」と題した講演会を開いた。中村さんはNASAでの研究体験や宇宙、隕石(いんせき)について語り「チャンスはおのずとやって来る。強いモチベーションを持ち続けてほしい」とアドバイスした。塾生や保護者、地域住民ら約50人が集まり、ユーモアあふれる貴重な話に聞き入った。

宇宙や自身の研究体験について話す中村昇さん=今帰仁村・北山高校

 1961年卒で13期生に当たる中村さんは、岡山大学惑星物質研究所の隕石研究アドバイザーも務める。高校時代は実験好きで化学クラブに在籍し、研究者に憧れていたという。「ずっと野口英世みたいな人になりたかった」と振り返った。

 一浪して神戸大に進み、東京理科大で助手に。76年に初めて米国に留学し、地質調査に情熱を燃やした。2006年に神戸大教授(地球惑星科学科)を退官後、08年にはNASAシニア研究員として再度渡米した。

 中村さんは「3日前から練習した」校歌を披露したり、持参した隕石を生徒に触らせたりと、終始笑顔。宇宙を探る方法として、天文学や惑星探査、宇宙物質を紹介した。「隕石はどこから来るのか」と問い掛け、太陽系惑星の軌道や隕石落下の頻度を計算するやり方を指導した。

 同校1年の當山音羽(おとは)さんは「知らなかったことをたくさん知り、宇宙に興味を持てた。今日の話をしっかり心に刻みたい」。同じく運天歩さんは「宇宙の星と人の体の構成物質が一緒だと初めて知った。自分で調べて知識や理解を深めたい」と話した。 (赤嶺幸代通信員)