【糸満】市真栄平の沖縄少年院(池田一院長)で19日、「2019年度意見発表会」があり、15~20歳の5人の少年が社会復帰に向け反省と自立への決意を述べた。

5人の少年が自立に向け決意表明した意見発表会=19日、糸満市真栄平・沖縄少年院

 「自分が歩む道」と題してスピーチした少年は、入院当初は「早く助かりたい、元に戻りたいことばかり考え更生することは頭に無かった」と告白。しかし教官が真剣に向き合う姿勢や、母親からの手紙で「あなたが生まれてきてくれて感謝している」との言葉に触れ、「母のために生きようと思った」と心境の変化を述べた。

 別の少年は幼少期に児童養護施設に預けられた経験から「親に捨てられたと思った。大人は信用できない、嫌いになった」と言い、非行に走った理由は「さびしさを紛らわすためだった」と語った。

 しかし入院生活中、児童養護施設に預けられたのは両親に事情があったことが理由で、決して捨てられた訳ではなかったことを知ったといい、難病を患う母親に「尻拭いばかりさせていた」と反省した。「なぜ周囲のまともな大人の存在に気付けなかったのか。過ちから学ぶ大切さを少年院で知ることができた」と述べた。

 発表会には少年の家族や学校関係者、自治会関係者が参加した。