意外にも、と言ったら失礼か。ゲームやアニメの人気キャラクターの中で存在感は負けてなかった

りゅうぎんロボ

▼国内最大のガレージキット(模型)の祭典「ワンダーフェスティバル」が千葉市であり、琉球銀行の「りゅうぎんロボ」が登場した。ロボ見たさに来場客が訪れ、先行販売80個は3時間で完売。県民になじみのキャラが目の肥えた愛好家の反響を呼んだ

▼2002年にテレビCMが始まったロボは5年前、機動戦士ガンダムを手掛けたアニメーター大張正己さんがデザインを一新。注目度が高まる

▼きっかけはツイッターだった。作画を望む匿名の投稿に大張さんが「ぜひ描きたい」と応答。それを見つけた琉銀側が「話がしたい」と申し込み、とんとん拍子で進む

▼その年の夏。沖縄タイムスに「新モデルで登場へ」と記事が出たが、実は頭取ら三役の了解を得る前。「これは何だ」。かんかんの三役を説き伏せたのが川上康頭取(当時営業統括部長)と伊禮真メディア戦略室長(同上席調査役)だった

▼ガレージキットも「銀行の新しい姿を目指す」という2人の発案。造形メーカー海洋堂と交渉し、わずか4カ月で商品化した。お堅い銀行がフィギュアの世界に名乗りを上げる。「琉銀の戦略は間違っていない」。10年来のファンという愛好家の言葉に狙いの確かさが詰まっている。(西江昭吾)