化粧品などの輸出入業を営む貿易会社、新垣通商(那覇市、新垣旬子社長)は昨年6月から、玩具メーカーのバンダイ(東京都)が発売している化粧品とアニメを組み合わせた商品「アニメコスメ」シリーズをアジア3カ国・地域で販売している。同社の新垣美佳常務がキャラクターの選定など商品開発でバンダイと協力し、1種類しかなかったアニメコスメをシリーズ化。現地の売り場のデザインから路面店の広告まで手掛けている。年間1億円以上を売り上げた香港で11月、限定商品を発表する。新垣常務は「もっと売り場を広げていく」と意欲満々だ。(新垣卓也)

「アニメコスメ」の売り場拡大を狙う新垣美佳常務=那覇市久米・新垣通商本社

 アニメコスメとは「セーラームーン」や「うる星やつら」など人気アニメのキャラクターやアイテムをモチーフにしたマスカラやアイシャドーなどの化粧品。10~40代女性に人気だという。

 新垣通商は2009年、人気アニメ「ベルサイユのばら」のアイライナーを台湾や香港などの専門店やドラッグストアで試験的に販売した。

 東日本大震災や円高の影響を受けて、苦戦。商品の種類が乏しく、海外の有名ブランドの豊富な商品が並ぶ店頭で埋没した。

 アニメコスメ売り上げ増のため、新垣常務は商品の種類を増やし、専用コーナーをつくる必要があると判断。バンダイの担当者にシリーズ化を提案し、11年に独占販売契約を結んだ。

 香港で12年に現地法人を設立。化粧品専門店と交渉し、翌年6月から「ベルサイユのばら」や「新世紀エヴァンゲリオン」などアニメコスメの専用コーナーをつくり、本格的に販売を始めた。同年8月には「セーラームーン」も加わった。

 商品のそばにキャラクターのフィギュアを並べたり、路面店舗や駅にキャラクターが描かれたバナーや広告を出したりするなど、販売促進にも取り組んだ。

 その後、台湾、シンガポールで現地法人を立ち上げて販売を始め、現在3カ国・地域780カ所以上の店舗でアニメコスメのコーナーを設け、商品を取り扱う店舗数は1700カ所を超える。

 新垣通商は1980年創業。アジアを中心に日本製の化粧品や電化製品、ポークやもろみ酢などの県産品を輸出している。

 2014年度のアニメコスメの売り上げ目標は3億5千万円。新垣常務は「アニメコスメを通して『メード・イン・ジャパン』のシェアを拡大し、日本の感性を取り込んだ商品を売っていきたい」と意気込む。