チャリティートーク&ライブイベント「強く生きる力」が7月27日、沖縄県の豊見城市立中央公民館で開かれた。歌手の山本リンダさん、先天性四肢欠損症で作家の乙武洋匡さん、バレーボール元オリンピック選手の熊田康則さん、西表島出身シンガー・ソングライターの池田卓さんが登壇し、経験から会得した生き方について語った。車いすの人ら約600人が聞き入った。

トークイベントで「強く生きる力」について話す(右から)山本リンダさん、乙武洋匡さん=豊見城市立中央公民館大ホール

トーク後、「どうにもとまらない」などのヒット曲を披露した山本リンダさん=豊見城市立中央公民館

トークイベントで「強く生きる力」について話す(右から)山本リンダさん、乙武洋匡さん=豊見城市立中央公民館大ホール トーク後、「どうにもとまらない」などのヒット曲を披露した山本リンダさん=豊見城市立中央公民館

 みみぐすい実行委員会の主催。自身、視覚障がい者で、障がい者の就労支援などに取り組む儀間真一郎さんが委員長を務めた。

 乙武さんは「自己責任」という言葉を批判。「生まれながらに有利な人、不利な人がいるのに『お前が困っているのは自己責任だ』と言う社会はおかしい。私たちが望んでいるのは苦しいときに手を差し伸べてくれる、皆で支え合う社会のはずだ」と指摘した。その上で「社会が悪いからと自分の人生を投げ出してはいけない。いろんな壁があるが、腐らず、こつこつ努力を続けていく姿が周囲の協力を呼ぶ」と訴えた。

 山本さんはハーフ、ひとり親だった自身の境遇を振り返り「強さは優しさ。人をどこまで思いやれるかがその人の強さだ」と述べた。「その意味で沖縄の人は強い。『命どぅ宝』という言葉、床の間に刀ではなく三線を飾る文化、戦後、歌や踊りで力を振り絞り、時代を築いた歴史のある沖縄の人たちは強い。心から尊敬する」と語った。

 池田さんは「へこむとき、頑張れないときこそ、人や歌や本からパワーをもらい、頑張る力に変えていこう」と呼び掛けた。

 熊田さんは「人に負けてたまるか」という気持ちが厳しい練習に耐え、強く生きる原動力になったと語った。

 トーク後、山本さんが「どうにもとまらない」、池田さんが「島の人よ」などを熱唱し、観客を沸かせた。

 収益金は沖縄子どもの未来県民会議、社会福祉協議会などに寄付される。