沖縄県教育庁は、2022年度の県立高校入試(23年4月入学)から生徒が個性や特色を生かして自己推薦する「特色選抜」を盛り込んだ県立高校入学者選抜制度案をまとめた。中学校長の推薦を受けずに出願できるのが特徴。基礎学力の定着を図るため、一般入試の学力検査も課す。高校は「求める生徒像」を冊子で示し、生徒は冊子を基に自分に合った学校を選択できるようになる。

新制度案と現行制度の比較

 現行の推薦入試は中学校長の推薦を受けて出願し、1月に学校独自検査を受ける。生徒の個性や特色が生かされず、中学校によって推薦基準が異なり平等でないなどの指摘があった。新制度案の大きな変更点は(1)推薦制度を特色選抜制度へ(2)学力検査の全員受験(3)高校が求める生徒像の明確化−の3点。

 特色選抜の募集枠は普通科0〜20%、専門学科・コースは40%以内。各高校は「求める生徒像」や「将来像・職業観」などの特色を冊子で示す。

 特色選抜の学校独自検査を2月に実施。その後、3月の一般入試の学力検査を全員に課す。二つの試験結果で特色選抜の合否が決まる。不合格になった生徒は一般入試の合否判定の対象になる。

 新制度案の対象は現在の小学6年生から。県立学校教育課は「自分の得意分野を見てもらえる学校にエントリーできる」と説明する。冊子を中学1年の段階で配布し、3年間の目標にしてもらう狙いもある。9月6日までパブリックコメントを実施し、その後の教育委員会で決定する。