みんな大好きロバート・レッドフォード。観客だけじゃない。出演者もスタッフも、みんな大好き。これはレッドフォードのための映画。

桜坂/スクリーンガイド

 彼が演じるのは、アメリカに実在した銀行強盗、フォレスト・タッカー。銀行強盗を行った回数60回以上。捕まっても18回の脱獄に成功。骨の髄までアウトローな男。

 初犯は車の窃盗。15歳で初めての脱獄に成功。多感で大事な時期に、とんでもない快感を知ってしまったフォレスト。以降、スリルを堪能するように銀行強盗を繰り返す日々。以来、83歳で亡くなるまで、生涯銀行強盗一筋。芸術的にお金を盗み、芸術的に逃げ、捕まっても芸術的に脱走する。美しい。

 どんなことでも、続けていれば、自分だけのモノにできる。俳優人生を駆け抜けた82歳のロバート・レッドフォードがそれを体現する。(桜坂劇場・下地久美子)

◇桜坂劇場で8月10日上映