大型で非常に強い台風9号の接近から一夜明けた9日、宮古島や八重山では、避難所で不安な一夜を過ごした住民たちが家に戻り、飛散した草木やごみの片付けに追われた。ノロノロ台風で長時間暴風に巻き込まれ同日夜まで停電が続く世帯も。収穫期を迎えた農作物には大きなダメージとなった。

降り続いた雨で冠水したサトウキビ畑=9日、宮古島市下地嘉手苅

暴風ではがれたトタン屋根が飛散しないよう押さえる重機。駐車中の車はフロントガラスが割れていた=9日午前11時ごろ、宮古島市平良松原

台風9号の強風で根元から倒れ、民家の階段を覆う街路樹=9日午前8時40分ごろ、石垣市石垣

暴風で壊れたフェンス=9日、宮古島市下地川満

降り続いた雨で冠水したサトウキビ畑=9日、宮古島市下地嘉手苅 暴風ではがれたトタン屋根が飛散しないよう押さえる重機。駐車中の車はフロントガラスが割れていた=9日午前11時ごろ、宮古島市平良松原 台風9号の強風で根元から倒れ、民家の階段を覆う街路樹=9日午前8時40分ごろ、石垣市石垣 暴風で壊れたフェンス=9日、宮古島市下地川満

 【宮古島】宮古島市によると、平良松原にある店舗のトタン屋根が8日夜、強風で飛ばされた。屋根が駐車中の車に接触し、ガラスを割ったとみられる。また、台風対策をしていた88歳男性が頭部を負傷し、病院へ搬送された。市が開設した8カ所の避難所には8日から9日にかけて、計22世帯27人が避難し、不安な一夜を過ごした。

 台風は農作物へも爪痕を残した。レモンなどを栽培する砂川次郎さん(76)=市平良東仲宗根=は「長時間暴風に巻き込まれ半数近くの実が落ちた。被害は大きい」と肩を落とした。

 市内各地では停電が発生。市平良西里の居酒屋「さとうきび」では、9日午後6時に復旧するまで約18時間にわたって停電が続いた。店長の男性(50)は「冷凍庫の魚がどれだけ解凍されているか心配だ。メニューを限定せざるを得ない」と厳しい表情で話した。

 【八重山】石垣市石垣の高嶺利美子さん(67)は9日午前7時ごろ、娘が住む近くの夫の実家を訪れると、高さ約5メートル超の街路樹が根元から倒れていた。2世帯住宅の連絡階段をふさぎ、少しずれていたら車を直撃していた。「思ったより風は吹かなかったのに」と驚いた様子だった。

 園芸農家の森井拓光さん(36)=同市川原=はショウガを育てる簡易ハウスが被害を受けた。「早ければ来月から収穫が始まる。ダメージは大きく、ショックしかない」と肩を落とした。