米軍ヘリの墜落から15年の節目に開かれた沖縄国際大学の集会。参加者は記憶の継承を誓い、米軍普天間飛行場の軍用機の飛行停止などを訴えた。大学側は事故を知る教職員へのインタビュー映像の公開や学生アンケートなど新たな試みにも挑戦。ただ、学生や地域住民の姿は少なく、「風化」を懸念する声も聞かれた。

教職員のインタビュー映像をまとめた(左から)沖縄国際大産業情報学科の浦崎直之さん、仲西亜文さん、照屋夏希さん=13日、宜野湾市の沖国大図書館

 【宜野湾】沖縄国際大産業情報学科の学生3人は墜落当時を知る教職員にインタビューして映像記録をまとめ、13日に関係者向けに公開した。3人とも「事故のことは入学時に検索してみた」程度。レンズを通して教職員の思いの強さを感じ取ったといい、「基地に賛成か反対かは別にして、まずは事実を知ってほしい」と話している。

 映像を手掛けたのは、3年の浦崎直之さん(21)、仲西亜文さん(20)、4年の照屋夏希さん(22)。映像は2部構成で、墜落当時の状況(33分)と大学の事故後の対応(38分)に分けた。いずれも学内から推薦された教職員7人が語っている。

 照屋さんは、墜落した機体の一部に放射性物質が含まれていたことをインタビューで初めて知り「大学がいまだに事故にこだわる理由が分かった」という。仲西さんは「実際に事故が起きれば、過去の対応が絶対ヒントになる。知識は必要」と考えるようになった。

 映像には、「体が持ち上がるくらいの縦揺れ」を感じたという経済学部事務室の具志堅ちえみさん、墜落現場の周りに二重の規制線が引かれ「中に金庫があるのに入れなかった」と振り返る大城健太郎副参事などの証言が収められている。

 映像は10月、沖国大の図書館で学生や一般に公開する。沖国大の教職員214人のうち、墜落事故当時に在籍していたのは109人。今後退職が進むため、上江洲薫図書館長が「今しかない」と企画した。

(写図説明)教職員のインタビュー映像をまとめた(左から)沖縄国際大産業情報学科の浦崎直之さん、仲西亜文さん、照屋夏希さん=13日、宜野湾市の沖国大図書館