全国21校の高校生が短歌の腕前を競う短歌甲子園(主催・同大会実行委員会)の決勝戦が18日、盛岡市内であり、県勢として初出場した昭和薬科大学付属高校が団体戦準優勝に輝いた。大会で最も優れた歌に送られる「特別審査員小島ゆかり賞」も、辺野古新基地建設の現状を作品化した同校チームリーダーの國吉伶菜さん(17)が受賞。メンバーが喜びの声を上げた。

短歌甲子園の団体戦準優勝に輝いた昭和薬科大学付属高校2年の(右から)徳村帆華さん、國吉伶菜さん、島袋乃碧さん=18日、盛岡市

灰色の箱が生み出す爆音は 今か 咲く花ただ揺らすのみ

 今回出場したのは、いずれも高校2年で文芸部の國吉さん、島袋乃碧(のあ)さん(17)、徳村帆華さん(17)の3人。団体戦決勝の大将戦では、島袋さんが「灰色の箱が生み出す爆音は 今か 咲く花ただ揺らすのみ」と作品を披露。「灰色の箱」をフェンスで囲われた米軍基地に見立て「咲く花」に地域住民や生活する自身を重ねた。

碧海へきかい(へきかい)に コンクリートを流し込み 儒艮じゅごん(じゅごん)の墓を建てる辺野古に

 國吉さんの作品は「碧海(へきかい)に コンクリートを流し込み 儒艮(じゅごん)の墓を建てる辺野古に」。コンクリートの無機質さを強調するため、他の単語はあえて漢字を多用した。國吉さんは「基地問題にはずっと関心があり、本土との温度差を感じていた。短歌を通して、しっかり沖縄らしさを届けられたと思う」と手応えを話した。