4月に東京・池袋で高齢男性(88)が運転する車が暴走し、沖縄県出身の松永真菜さん(31)と娘の莉子ちゃん(3)がはねられ死亡した事故で、遺族らが18日、沖縄県庁前で加害者の厳罰を求める署名活動をした。主催者によると1日で約1万2千筆が集まり、合計で約17万2千筆となった。

署名活動をする市民ら=18日、県庁前

 街頭で署名を呼び掛けた真菜さんの夫(32)は「厳罰によって再発防止につなげたい」と訴えた。署名集めは今月下旬で終了する予定だったが、予定を延長する方向で検討している。

 署名活動には真菜さんの友人ら約60人がボランティアで参加。訪れた人々の中には死亡した莉子ちゃんと同じ年頃の孫を持つ年配層や、真菜さんと同じ年代の母親の姿が多くあった。

 2歳の孫と訪れた久保田悦美さん(52)=糸満市=は高齢者でも運転せざるを得ない車社会の沖縄の課題として受け止め「私の父も80代。買い物には車が必要だけど、こんな事故があってはいけない」と語った。

 事故当時、運転していた旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長はつえをついて歩行するなど足が不自由な状況にあったことが分かっている。

 2人の娘を連れて署名した我那覇奈津希さん(37)=那覇市=は「高齢者の免許更新をもっと厳しくする必要があるのでは」と具体的な再発防止策を求めた。