性犯罪や性暴力の被害に遭った人のための「県性暴力被害者ワンストップ支援センター」の病院拠点型施設の運用が20日始まる。年中無休の24時間態勢で、専門知識を身に付けた相談員が対応する。電話相談のほか、被害者の心情やプライバシーに配慮した専用施設で医療的支援やカウンセリングなど必要なサポートを受けることができる。子どもに関する性暴力被害相談が多い県内の実態を受け、子どもに特化した支援態勢も整えた。

性暴力被害ワンストップ支援センターの利用は…

リラックスして診察が受けられるように工夫された「県性暴力被害者ワンストップ支援センター」の病院拠点型施設=県内

性暴力被害ワンストップ支援センターの利用は… リラックスして診察が受けられるように工夫された「県性暴力被害者ワンストップ支援センター」の病院拠点型施設=県内

 産婦人科や小児科などがある総合病院に併設する専用施設で、自治体が運用するのは全国初。施設の場所は非公表で、出入り口も人目に付かないように工夫されている。診察や性感染症検査、緊急避妊などを受ける診察室は完全個室となっている。

 被害者が警察に告発する可能性に備え、本人の意思に応じて証拠の検体を保管できる冷凍庫もある。診察室内にシャワーやトイレ、休める場所や着替えも用意した。緊急時は相談員が迎えに行く。子どもらが被害を受けた場合は、証言を一度で聞き取り、負担が少なくてすむ「司法面接」にも対応する。

 初診は、被害から原則2週間以内など条件はあるが基本的に無料。離島在住など遠隔地の場合は、県内に八つある協力医療機関が対応する。臨床心理士のカウンセリングも受けられる。県女性力・平和推進課は「被害に遭ったらできるだけ早く相談をしてほしい」と呼び掛けた。

 相談や施設の利用は「#7001」か、電話098(975)0166へ。20日午前9時から女性専門相談員が24時間受け付ける。