2学期制を導入している多くの学校で来週から1学期の後半がスタートする。

 登校までのカウントダウンが始まるこの時期、「学校に行くのがつらい」ともがき苦しんでいる子がいるのではないか。

 18日に全国約100カ所で開催された「#不登校は不幸じゃない」は、そんな子どもたちとつながろうというイベントだ。

 南風原町の会場では、不登校経験のある2人と、子どもが不登校だった保護者2人が思いを語った。 

 いじめが原因で小学3年から中学2年まで不登校になった20代の女性は「体調が悪い」と理由をつけて欠席する自分を責める日が続いたという。その負い目や罪悪感から女性を救ったのは、「行きたくなければ行かなくていい」という母親の言葉だった。

 同じく小中学校で不登校だった40代の女性は「どんなに周りが行かせようと思っても行けない時は行けない。心が成長した時に行けるようになる」と話した。

 2人から伝わったのは、学校以外にも居場所はあって、応援してくれる人がいて、さまざまな方法で道は開けるということだ。

 子どもの自殺が増える傾向にある夏休み明けを前に開かれた「#不登校は不幸じゃない」は、会員制交流サイト(SNS)などを通して全国に広がった。

 不登校を経験した人と今苦しんでいる子どもが出会い、問題を共有していこうとの取り組みが進むことを期待したい。

    ■    ■

 先月公表された自殺対策白書によると、自殺者総数が9年連続して減る中、19歳以下は32人増の599人だった。人口10万人当たりの「自殺死亡率」では、統計を取り始めた1978年以降最悪という数字である。

 若い世代の自殺が深刻なのは、15~34歳の死因のトップが自殺となっていることからも明らかだ。諸外国と比較しても事態は切実かつ重大といえる。

 10代の自殺者のうち遺書などから特定できた原因で、最も多かったのは「学校問題」だった。

 過去のデータから、夏休み明け前後に子どもの自殺が急増する問題が広く知られるようになっている。

 いじめや友だちとの関係など抱えきれないほどの悩みがあり、深い孤独に陥り、追い詰められている子がいるのだろう。

    ■    ■

 留意しなければならないのは、10代前半の自殺は他の世代ほど原因の解明が進んでいないことだ。子どもの自殺が突発的で予兆がないような印象を与えるのは、動機不明の比率が突出しているからでもある。大人からみるとささいなことが、思春期の子どもには絶望的に映る問題も少なくない。

 若者に焦点を絞った予防対策の強化は差し迫った課題である。

 見えにくいSOSをいかに受け止めるか。その先の支援にどうつないでいくか。

 子どもを守るのは大人の責任だ。