中国配車サービス最大手の滴滴出行(ディディチューシン)とソフトバンクが出資するDiDi(ディディ)モビリティジャパン=東京都=は20日、沖縄でのタクシー配車を始めた。無料アプリ「DiDi」を通してタクシーの配車を依頼。業務提携する県内のタクシー会社20社の中から一番近い空車タクシーを人工知能(AI)がマッチングする。利用客の利便性だけでなく、効率的な配車を通してタクシーの収益性の向上も図る。

「DiDi」を使ったタクシー配車までの流れ

タクシー配車サービス「DiDi」システムを操作するタクシー運転手=20日、豊見城市

「DiDi」を使ったタクシー配車までの流れ タクシー配車サービス「DiDi」システムを操作するタクシー運転手=20日、豊見城市

 同サービスは、事前に利用者情報をアプリに登録。乗車場所や目的地を入力すると、配車可能な空車をAIが手配する。クレジットカードや、スマホ決済サービス「ペイペイ」の情報を登録することで、運賃の自動決済もできる。

 DiDiは世界1千都市で5億人以上が利用する。沖縄タイムス社の調べでは20日時点で、県内の約800台のタクシーがシステムを導入しており、県内最大の配車サービスとなる。

 国内では2018年9月に大阪を皮切りに、東京や京都などで導入し、沖縄は10カ所目。県内では沖縄本島全域や宮古島市石垣市など(一部離島を除く)で利用することができる。

 DiDiモビリティジャパンによると、将来的には利用者の乗車情報などを蓄積し、AIを活用した需要予測の導入も目指す。

 同社の菅野圭吾副社長は20日、豊見城市の沖縄空手会館で会見を開き、「沖縄は他地域と比べ移動手段としてタクシーを利用する割合が高く、アプリも浸透しやすいとみている。キャッシュレスにも対応しており、多くの国内外の観光客の取り込みにも期待したい」と話した。