やんばる地域の希少な野生生物を密猟から守るため、県は環境省や国頭村、林野庁と協力し、同村全域の林道の夜間の通行止め実証実験を実施する。8月26日から10月21日までの約2カ月間、午後7時から午前5時まで、毎日通行止めゲートを設置。カメラも設置し、監視体制を整備する。

国頭村安波のクイナ湖上空。湖周辺は米軍北部訓練場の返還区域や世界遺産推薦地が広がる(2018年05月撮影)

 同地域ではこれまでも、パトロールなどで密猟防止を図ってきたが、昨年国の天然記念物のリュウキュウヤマガメが密輸され香港で摘発されるなど、密猟が発生している。環境省が2011年から実施しているパトロールでも、密猟者が仕掛けるトラップが年平均15件見つかっている。

 実証実験では、林道の夜間通行を制限し監視カメラを24時間稼働する。期間中、交通量やトラップの件数を調査する。

 県庁で23日会見した県の棚原憲実環境部長は「住民に悪影響がなく効果が高い密猟対策を検証していきたい」と理解を呼び掛けた。国頭村の宮城久和村長は「資源を守り、世界自然遺産登録に向けた機運を高めていきたい」と話した。