航空機に空港の位置情報や方位を電波で知らせる沖縄県与那国空港の「超短波全方向式無線標識(VOR)」が何らかの原因で故障し、24日までに与那国空港を発着する10便が欠航して280人に影響が出た。施設を管理する大阪航空局那覇空港事務所によると、欠航で那覇から作業員を派遣できず、復旧のめどは立っていないという。

与那国空港(2018年3月)

 那覇空港事務所によると、与那国空港のVORはこれまで正常に作動していたが、23日夕方に電波を発しなくなった。詳しい原因は不明。VORは悪天候などで航空機の運航支援を担う。24日は台風11号の影響で与那国島上空が視界不良となったため、琉球エアーコミューター(RAC)が欠航を決めた。25日は飛行が可能な天候であれば運航するという。

 欠航が長引けば与那国島の特産品であるカジキを島外に空輸することができなくなる。嵩西茂則町漁協組合長は「台風明けでカジキ漁も始まるが、出荷できなければ漁師にとって痛手だ」と欠航の長期化を懸念している。