太平洋戦争時、旧南洋群島のサイパン島、テニアン島で犠牲になった県出身者を悼む「第50回南洋群島・慰霊と交流の旅」に向けて、帰還者会の会員や遺族ら約80人が25日、那覇空港を出発した。一行は、26日に那覇を出発する遺族らと合流。27日にサイパン、28日にテニアンで開かれる慰霊祭に参加する。

出発を前に結団式に臨む沖縄県の玉城デニー知事(左端)ほか参加者=25日午前、那覇空港

 那覇空港で開かれた結団式で、団長を務める帰還者会の上運天賢盛会長(87)は「大勢の人々が集まったことを大変うれしく思う。壮大で、華やかな慰霊祭ができれば」と語った。

 玉城デニー知事は「慰霊祭が50年続いたのは、遠い異国の地で眠る戦没者のみ霊を弔いたいという関係者の深い思いと努力によるもの。慰霊の供養とともに現地の人々との親善も深めていただきたい」と述べた。

 南洋群島帰還者会は2009年まで墓参団として現地を訪問していたが、参加者の高齢化に伴い、10年に規模を縮小。以降、慰霊祭だけでなく現地住民とも交流する「慰霊と交流の旅」を継続してきたが、団体での慰霊の旅は今回が最後となる。