生々しさがないからこその企画展

 しかし、ハジチをしている女性がいなくなった今、なぜこのタイミングでの開催なのか。

 「ハジチをしている知り合いや生き証人がいないということは、歴史的な生々しさがない状態です。模様をロマンチックに思うかもしれない。差別の話も冷静に受け入れ、考えられるかもしれない。フラットな状況で、もう一度、沖縄のことを見つめ直したいんです」

企画展に向けて制作しているハジチのレプリカ

 企画展では、ハジチを身近に感じてもらえるように、レプリカも用意した。ハジチは、おばあさんの手の写真しかなく、若い女性の手に入っているイメージがつきにくい。また、黄色人種は、墨を差すと肌では青色になるので、色も青で着色した。

 「急ピッチで準備を進めているところで、企画展のクラウドファンディングも募集しています。ぜひ、力を貸してください」

 詳しくはこちら。募集は9月30日まで。

 展示会は、10月5日~11月4日。場所は沖縄県立博物館・美術館。入場無料。
 

都留文科大学の山本芳美教授(左から2人目)と共催のNanseiの職員ら