千葉県立中央博物館の駒井智幸博士(動物分類学)と沖縄県立芸術大学の藤田喜久准教授(海洋生物学)の研究チームは、石垣島川平湾の干潟で新種のエビを発見したと発表した。発見地にちなみ和名「カビラスナシャコエビ」と名付けた。

石垣島川平湾の干潟から見つかった新種のカビラスナシャコエビ(藤田喜久准教授提供)

 甲羅の長さは5・5ミリ、体長1・5センチ程度の小型種。干潟表面にある動物の巣穴から採集された。

 カビラスナシャコエビが所属するアクシアナッサ属のエビはこれまで、主にアメリカ大陸の大西洋域と東部太平洋域に分布していることが分かっていたが、日本での発見は初めて。

 藤田准教授は「人がよく足を踏み入れる干潟のような足元の自然にも、生物の多様性があることが分かる」と指摘。「琉球列島の干潟環境では生物相調査がまだ不十分で、地道な継続調査が必要だ」とした。

 研究論文は23日付の学術雑誌「ズータクサ」に掲載された。