病気などで髪を失った18歳未満の子に贈る医療用ウィッグ作りに協力しようと、沖縄カトリック小5年の高橋紗來さん10=宜野湾市=が28日、10年間伸ばした髪を70センチカットした。初めてのヘアドネーション(髪の寄付)に「おしゃれしたい気持ちはみんな同じ。受け取った子が笑顔になってくれるといいな」と笑顔を見せた。

娘の高橋紗來さん(右)のヘアドネーションを見守る母の奈々子さん=28日、那覇市・美容室「ヘアメイクアース」

 紗來さんがヘアドネーションを知ったのは3年ほど前。母の奈々子さん44が、病気で髪を失いふさぎ込む子どもたちがウィッグで笑顔を取り戻す様子を偶然テレビで見た。

 紗來さんには先天性の心臓病があり、奈々子さんは生まれてすぐに病を告げられた時の気持ちを覚えている。「恐怖心や子に代われない親の気持ちが痛いほどわかる。病気の親子の力になれたらと、こんな取り組みがあるよと紗來に伝えた」

 紗來さんは小学3年の自由研究でヘアドネーションを取り上げ、どうしたら寄付ができるるのかを研究。「フラダンスで伸ばしていた髪をいつか寄付すると心に決めていた」と話す。

 髪は那覇市の美容室を通じて、大阪市のNPO法人JHD&C(ジャーダック)に寄付される。同団体によると、頭を全て覆うウィッグ作りには31センチの長さが必要で、多くの子が希望するロングヘアには50センチ以上要するという。

 ボブスタイルが気に入った様子の紗來さんは「もっとヘアドネーションを知ってもらいたい」と話した。