千葉県野田市で1月に起きた小4女児虐待死事件で、女児ら家族が2017年夏まで住んだ沖縄県糸満市の対応を巡る検証の中間報告が28日にあった。市が当時調査中だった父親=傷害致死罪などで起訴=による女児虐待の疑いも、転居先の野田市に申し送る必要性があったなどと指摘した。

 検証に当たる糸満市要保護児童対策地域協議会の島袋裕美会長(沖縄女子短大非常勤講師)が、上原昭市長に報告した。市は一家周辺からの相談で把握していた夫婦間のドメスティックバイオレンス(DV)を野田市に伝えていたが、虐待疑いは「事実確認ができなかった」と見送った。

 非公開の報告後、島袋会長は取材に対し、当時の市側の動きを(1)DVや虐待に対する意識が薄い(2)組織的対応や横断的連携が弱い(3)女児自身に状況を聞けていない-と課題を挙げ「誰の判断で対応を決めたのか責任の所在が見えにくい」と語った。要対協は2月から検証を始めた。島袋会長は最終報告の時期について「年度を越えてはいけない」と、遅くとも来年3月までにまとめる考えを示した。