就活、婚活、保活。今の時代、「○○活」と名の付く言葉があふれる。耳慣れないところでは、意識的にボーッとする時間を持ち、ストレス発散させる「呆活」や、ツイッターなどのソーシャルメディアを使った就職活動を指す「ソー活」。もはや字面だけでは何のことか分からない

▼では、「ラン活」はどうだろう。私は最近まで寡聞にして知らなかった。正解は、小学校入学を控えた子どものランドセルを選び、購入すること。近年は競争の激しさが増しているという

▼入学直前の2~3月ごろに買えばいいのではと思っていたら、とんでもない。人気商品は夏には完売するものもあり、春ごろから吟味が始まるそうだ

▼男子は黒、女子は赤と決まっていたのは、とうの昔。今や青、ピンク、紫、金など色彩豊か。有名ブランドとの共作や百貨店限定品など選択肢は山のようにある

▼今年は10月の消費増税を控え、ラン活も前倒し。都内のショールーム担当者が言うには「4~5月の大型連休がピークでした」。わが家も遅ればせながら、夏休みに店舗巡りにいそしむ

▼陳列棚の新品を試しに背負う息子の小さな背中からランドセルがはみ出る。少子化の昨今、ラン活の過熱ぶりは、よりよい商品選びもさることながら、よりより学校生活を送ってほしいと願う親心なのだと感じ入る。(西江昭吾)