沖縄県今帰仁村のビーチで今月、イギリス人のダグラス・マークさん(58)が遊泳中に溺れ死亡した事故で、同行していた妻・スーザンさん(57)の心のケアや帰国手続きを支えた読谷村の知念昭一さん(40)とアンジェラ・メイソンさん(42)夫妻が29日、本部署から感謝状を贈られた。夫妻は「助けられることがあれば助けたかった」と声をそろえた。遺族も感謝し、沖縄の再訪を望んでいるという。

本部署の山内浩署長(右端)から感謝状が贈られたアンジェラ・メイソンさん(右から2人目)、知念昭一さん(同3人目)夫妻=29日、本部警察署

 ダグラスさんは9日に亡くなった。同署によるとスーザンさんは日本語が話せず、気も動転していたことから、署員の1人が友人の知念さん夫妻に協力を求めた。夫妻は10日午前8時から午後7時まで、空港までスーザンさんに寄り添った。

 イギリス出身のアンジェラさんは「私が同じ状況だったらそうしてほしいはずだ」と、ダグラスさんとのこれまでや事故当日の話に耳を傾けた。仕事を休んで協力した昭一さんは火葬や帰国の手続きを進めた。「沖縄を嫌いになってほしくない」との思いもあった。

 その後もスーザンさんとメッセージを交換しているアンジェラさんによると、海が好きだったダグラスさんのために、遺骨はイギリスの海にまかれたという。

 本部署の山内浩署長は「県警にも通訳はいるが、付きっきりのサポートは難しい。遺族も落ち着いて帰国できた」と感謝した。