日中の取材を終え、地域ニュースの追加取材に取りかかろうとした矢先だった。飛び込んできた一報に同僚らとともに絶句した。米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリがまたも窓を落下させていたというのだ。今度は本島東側の海上に

▼2017年12月に宜野湾市の普天間第二小学校の校庭に約7・7キロの窓を落下させたヘリと同型機。今年6月には浦添市の浦西中学校のテニスコートにゴム製テープを落下させたばかり

▼事故発生から2日遅れての地元への連絡の上に、原因や発生場所の詳細は不明という。事故のたびに県や地元宜野湾市、関係自治体などが抗議を重ね、再発防止の徹底を繰り返し求める中での頻発はまさしく異常事態だ

▼機体の老朽化や整備員の人的エラーではないかとの指摘もあるが、根源は「世界一危険」とされる飛行場が市街地のど真ん中にあること

▼1996年に日米両政府で合意した普天間返還は23年経ても実現せず、安倍晋三首相が約束した「5年以内の運用停止」も2月で期限が切れた。危険性は放置されたまま

▼「被害が報告されていない」として米側に飛行自粛を求めない政府の対応は到底納得できない。「命が軽視されている」と不安を訴える市民の思いをないがしろにするものだ。求められるのは住民ファーストを貫く政府の強い姿勢だ。(石川亮太)