壊れたおもちゃを修理するボランティア「おもちゃドクター」の活動が5月から、沖縄県那覇市で始まっている。奈良県で4年前からおもちゃドクターをしていた宮里勉さん(66)が定年退職後、古里に帰ってきて活動をスタート。おもちゃ病院を定期的に開ける拠点の提供や、一緒におもちゃを直すドクターやナースを募集している。

たくさんの部品をストックし、電動バイクやラジコンなどを修理する宮里勉さん=8月21日、那覇市おもろまちの自宅

 おもちゃドクターは壊れたおもちゃを直すボランティアで、ぬいぐるみやラジコン、オルゴールや電子ゲームなどおもちゃ全般の修理を受け付ける。修理代金は基本的に無料だが、部品代や電池代は実費負担となる。

 子ども時代にはプラモデル作りなどが好きだったという宮里さん。4年前に仕事の合間を縫いながら、おもちゃの診察や修理を学び、おもちゃドクターになった。「直した時の感謝の言葉が一番のやりがい。子どもたちに物を大切にする心を伝えたい」と話し、「シニア世代には子どもとの交流や生きがい、社会貢献にもつながる」とアピールする。

 現在は県立南部医療センター・こども医療センターで月2回、おもちゃ病院を開院しているが、センターの病院業務の妨げにならないように、対象は入院患者のおもちゃ限定。部品の交換や代替パーツの作成が必要なおもちゃは「入院」させて自宅で修理し、次回開院時に返却するため、スーパーや公民館といったおもちゃ病院を開院しやすい拠点を探している。

 宮里さんによると、日本おもちゃ病院協会への県内登録者は宮里さん含めて6人いるが、現役で働いている人が多く、継続的な活動が難しいという。

 宮里さんは今後、ドクター養成講座なども企画しながら仲間を増やし、組織化も目指している。

 「奈良には130人のおもちゃドクターがいて、診察記録の共有や部品の提供といった交流や技術アップのつながりもできていた。電機に強いドクターや、ぬいぐるみの裁縫が得意なナースなど仲間を増やしていきたい」と意気込んだ。

 問い合わせは宮里さん、メールtoyhosokinawa@gmail.com   (浦崎直己通信員)