沖縄県今帰仁村の墓所から持ち出されたとする遺骨の返還を琉球王家の子孫らが京都大に求めた訴訟を巡り、京大側が遺骨の存在を確認しようとした龍谷大教授の申し入れを拒絶し、山極寿一学長が一連の対応について「問題があった」と発言していたことが3日、関係者への取材で分かった。

(資料写真)沖縄県今帰仁村運天の百按司(むむじゃな)墓

 龍谷大教授で訴訟の原告の松島泰勝氏によると、2017年5月、京大総合博物館に遺骨の有無を確認しようとしたが「すべての館蔵資料について、個別の問い合わせには応じていない」と拒絶された。その後「本件での来訪を遠慮してほしい」との文書が京大から送られ、警備員に本部棟への入館を阻止されるなどの対応を受け、提訴に至った。

 関係者によると、山極学長は今年8月、京大職員組合との懇談で、組合側から「門前払いし、一切説明しない。(松島氏は)京大に立ち入らないでくれと言われた」と指摘されると「問題があった」と述べた。遺骨に関しては「今帰仁村教育委員会と慎重な審議をしている」と説明したという。