台風13号の接近を受け、宮古・八重山では4日、予定を切り上げて帰路に就く観光客で空港が混雑したほか、農家が急いで果実を収穫するなどの対策に追われた。那覇市のタイムスビルで期間を短縮して7、8日に開かれる与那国島フェアの関係者は「台風の遅さが気になる。早く沖縄を通過し開催に影響がなければいいが」と気をもんでいる。

空席待ちの列に並ぶ観光客らで混雑した=4日午前11時15分ごろ、石垣空港

 石垣市の石垣空港では午前中から、空席待ちの観光客らが長い列をつくった。京都から友人と旅行で来た主婦の中安邦子さん(62)は「予定があり帰るのを1日早めた。残念だけど2日間は楽しめた。また来ます」と話した。

 与那国島フェアの事務局を担う町の職員、稲蔵杉作さん(38)は「町長ら関係者は前日の6日に那覇入り予定。もし欠航が続けば当日のセレモニーに影響がある」とやきもき。出店する崎元酒造所の崎元俊男代表(54)は「中止という最悪の事態は免れたのでほっとしている」と話した。

 宮古島市下地川満の畑でサトウキビやマンゴーなどを栽培する農家の湧川弘一さん(86)は、今年3度目の台風接近に「前回の台風で倒れたサトウキビが回復の兆しを見せていたのに残念だ」と肩を落とした。「台風で落ちる前に」と実ったパパイアを収穫していた。