県平和祈念資料館2階から海を望む一角に「琉球カレー喜美島南国亭」がある。2017年から同じ場所で営んでいたフランス(仏)料理店が3日にリニューアルした。オーナーシェフは変わらず上谷喜美夫さん(51)。19歳から料理人の修業を始め、浦添市伊祖で25周年を迎えた仏料理店「ラ・ミロワール」の主。豊見城市豊崎の店に続き、腕前を見せる3店目になる。

フランス料理仕込みの味わい豊かな「県産ナスと挽き肉カレー」

海が見える「琉球カレー喜美島南国亭」で、オーナーシェフの上谷喜美夫さんと、みち代さん夫妻=3日、糸満市摩文仁

琉球カレー喜美島南国亭

フランス料理仕込みの味わい豊かな「県産ナスと挽き肉カレー」 海が見える「琉球カレー喜美島南国亭」で、オーナーシェフの上谷喜美夫さんと、みち代さん夫妻=3日、糸満市摩文仁 琉球カレー喜美島南国亭

 看板料理は、店名通り10種のカレー。お薦めメニューの一つが「県産ナスと挽き肉カレー」(税別1200円)だ。ルーを口に運ぶと、調和の取れた甘みと酸味が広がる。ひき肉のうまみが舌の上に味を引き留めると、抑えの効いた辛みが立ち上がる。朝取りナスのみずみずしさや砕いたアーモンドで食感に多彩さも加えてスプーンを止めさせない。さくさくした衣とジューシーさを味わえるトンカツ200グラムの「琉球紅豚カツカレー」(同2千円)も自慢という。

 豊かな味のリレーは、手間暇の掛かる仕込みがあってこそ成立する。一緒に店を切り盛りする妻のみち代さん(47)によると糸満産を中心に無農薬のタマネギ、トマト、キャベツや隠し味のバナナなどを下ごしらえした後、煮込み続けて1日半。ペースト状にした後、子牛の骨肉などを焼いて18時間煮た仏式のだし、フォン・ド・ボーを合わせ、半日なじませるとルーになる。

 上谷さん夫妻は、貧しさなどに苦しむ子たちを雇い入れて手に職を付ける後押しをしており、仏料理以外に学べるメニューの幅を広げたいと糸満店をリニューアルした。みち代さんは「皆、カレーの食べ歩きなどで研究熱心。和やかに会食を楽しめる場にしたい」とほほ笑んだ。(南部報道部・堀川幸太郎)

 【お店データ】糸満市摩文仁614の1、県平和祈念資料館2階。営業は午前11時~午後5時。月曜定休。32席で平和祈念公園内に駐車場。電話098(997)5231。