「厄介な隣人にサヨウナラ 韓国なんて要らない」との大見出しで特集を組んだ「週刊ポスト」9月13日号が波紋を広げた。作家や研究者らから「差別的」と批判されたのは当然で、同誌編集部は謝罪に追い込まれた

▼日韓関係の悪化を背景に、メディアでの差別的言動が相次ぐ中、新聞労連は声明を出した。「他国への憎悪や差別をあおる報道をやめよう」「戦前の過ちを繰り返してはならない」

▼関係悪化の影響は、県内でも広がる。小学生のハンドボール親善交流大会は中止となり、沖縄と韓国を結ぶ航空便は縮小。韓国プロ野球2球団も、今年は秋季キャンプを県内で行わない方針だ。秋から冬の閑散期を支えてきた韓国客の減少が懸念される

▼文化・スポーツまで交流が「萎縮する」と危惧する玉城デニー知事は、交流推進を呼び掛けるメッセージを発表した。早期の訪韓も検討する。沖縄観光コンベンションビューローも那覇空港での出迎えや韓国での商談会など、対策を進める

▼ツイッターには互いの国民から「好きです韓国」「好きです日本」と意思表示し、関係改善を願う投稿も相次いでいる。率直に好意を示す市井の人々の存在が心強い

▼対立をあおる風潮もある中、多難な時こそ知恵を絞り、友好の糸を切らない努力が必要だ。市民や地域間の交流が力を発揮する。(内間健)