沖縄県与那国町の「ゆのんコスメ」が島に自生する長命草などの素材を活用して化粧品を開発した。長命草が持つ抗酸化作用に着目し、強い紫外線から肌を守るUVジェルや、しわやしみを予防する保湿オイル、クリームなど4種類をそろえた。島の月桃や黒糖の成分も配合。社長の中田愛子さん(37)は「島の恵みが詰まっている。ぜひ使って効果を実感してほしい」とPRする。
 中田さんは神奈川県出身。ダイビングが好きで21歳の時に移住したが、日焼けする度にスキンケア製品が島にないことに疑問を感じていた。観光業で働き、来島する観光客からも質問を受けるようになり、「それなら自分で作ろう」と一念発起した。
 当初は蒸した素材を肌に押し当てて使用する「ハーブボール」に取り組んだが、手間がかかり断念。悩んでいたところ知人から石垣市の製造会社を紹介され、量産化の道が開けた。
 使用する長命草は中田さん自ら野山に足を運んで調達。きれいに泥を洗い流し、2~3日乾燥させて工場に持参する。月桃は肌の弾力を保つ効果があり、黒糖はミネラル分が豊富で活用を決めたという。(八重山支局・粟国祥輔)

開発した長命草入り化粧品をPRする中田愛子さん=与那国町祖納