沖縄県沖縄市の給食センターで、8月下旬から今月5日にかけて給食への異物混入や、異物混入の恐れがある事案が3件発生していたことが9日分かった。同日、市教育委員会の比嘉良憲教育長が「市民や児童・生徒の皆さんにご不安やご迷惑をお掛けし、深くおわび申し上げます」と謝罪した。
市によると、9月5日に給食センター第1調理場で調理されたキャベツのゴマ和えを食べた山内小2年の女子児童が、金属繊維らしき異物(約2センチ)を発見。女子児童にけがはなかった。
8月26日には給食センター第2調理場で包丁の刃先の刃こぼれを調理員が発見。欠けた部分が見つからなかったことから、安全確保のため美原小、越来中、美里中、宮里中への給食のゴーヤーチャンプルーの提供を停止した。同調理場では9月4日にも、美原小に配食した教職員用の炊き込みご飯にビニール片(約9センチ)が混入していた。
市内では、2017、18年に学校給食への異物混入が相次いで発生。市は問題を受け、独自に学校給食の「異物混入対応マニュアル」を策定していた。
県内では今月、那覇市の公立認定こども園10カ所で提供された給食に異物混入が相次いで起きていたことが発覚するなど、給食の異物混入が問題視されている。