沖縄NGOセンターなどが主催する「SDGsはじめの一歩ワークショップ」が7日、沖縄キリスト教学院大学で開かれた。約70人の参加者が、沖縄にとっての持続可能な開発について議論。教育と地域、企業との関わりなど課題解決に向けネットワークを広げる大切さを確認した。

沖縄の今後の10年間に必要な開発について意見交換し合意形成を図る参加者ら=7日、西原町・沖縄キリスト教学院大学

 ワークショップには公務員や企業関係者、学生など幅広い人が出席。沖縄21世紀ビジョン基本計画に掲げられている沖縄固有の課題や将来像のうち、個人的に重要視するものについて話し合った。参加者らは気候変動や米軍基地問題、オーバーツーリズムなどを挙げた。

 沖縄にとっての持続可能な開発とは何かを考えるために、教育や人とのつながり、治安、医療の確保など9項目の優先順位について議論。差別や支配、暴力を受けず、多様性の尊重に賛成したグループが最も多かった。環境保全や意思決定に誰もが参加できることなども重要との声が上がった。経済成長を一番に挙げるグループはなかった。強力な政府によって国の秩序を保つことには反対意見が多かった。

 開発教育協会(DEAR)の中村絵乃事務局長は、SDGsのキーワードは「誰一人取り残さない」と「変革」であるとし「新しいことを進めるだけでなく見直す、やめることも大切だ」と伝えた。

 母親の勧めで参加した姉の新里青空さん(名桜大2年)は「ゆとりある生活や国の秩序などを話し合う中で、他の人の意見に気付かされた」と笑顔。妹の春陽さん(泊高校通信制過程2年)は「自分に何ができるか考えた。一歩踏み出せた気がする」と語った。

(写図説明)沖縄の今後の10年間に必要な開発について意見交換し合意形成を図る参加者ら=7日、西原町・沖縄キリスト教学院大学